ついつい怒ってしまう……そんなママさんへ怒らないですむ子育てを伝授します!

叱られると子供は委縮してしまう

子供が言う事を聞いてくれないと、ついママは怒ってしまいます。
たとえば、「おもちゃをかたづけなさい。」とママが最初は優しめに言いますが、2回目からは少々きつい口調になるでしょう。
「おもちゃを片づけなよ!」という感じでしょうか。
それでも、子供がお片付けをしなかったら、もう大変なことでしょう。

「いいかげんにして。何度言ったら、わかるのよ。」と、もう完全に怒りの口調になり、声も大きな声になるものです。
まだ、小さい子供だとそれだけで泣いてしまうでしょうが、園児くらいになるとふてくされた態度をとり、さらにママの怒りを誘いますから、その怒りは頂点に達するかもしれません。

この時、子供はとにかく遊ぶのが楽しくて、ママの注意は耳に入っていないのです。
それで、ママが怒りの声を上げると叱られているのが怖いと思って萎縮してしまいます。園児くらいになると反抗期も入ってきますので、叱られることへの抵抗感と自分への反省と複雑な気持ちが入り乱れて、ふてくされてしまうのです。
ママはすぐに怒っていやだという気持ちも、強くなっているのでしょう。

子ども側の事情も考えよう

すぐに言う事を聞かないのは悪いことです。
ママは正しいと思ったことを、子供に注意しなければいけないでしょう。
それがしつけというものだからです。

けれども、ここで少し子供の事情を考えてみませんか。
たとえば、先ほどのお片付けですが、園児以上になるとやらなきゃいけないと思っている矢先に叱られると嫌な気持ちになるでしょう。
そんな時は「やろうと思っていたのに。」という気持ちになるかもしれません。

そして、もっと小さい子供ですと、お片付けをしないのは悪いことと思う前に、ママが叱って怖いという気持ちになります。
この場合、お片付けをしなければいけないというママの考えが子供の心の中に浸透していないということになるのです。
これは、良くない状態でしょう。

子供とのコミュニケーションを大切に

では、どうしたら子供が言う事を聞いてくれるのでしょうか。
まず、考えられるのはママにとっては大変なことですが、怒らないことです。
「叱る」と「怒る」は違います。
「怒る」は感情をあらわにすること、「叱る」は子供を思い、指導することです。

つまり、怒ってはいけません。
叱るのです。

先ほどの例で説明しますと、「いいかげんにして。何度言ったら、わかるのよ。」というのは完全にママの怒りの感情です。
これを「叱る」という言葉にしましょう。
「おもちゃを片づけないとお部屋が散らかっていてお布団を敷けないね。おもちゃをおもちゃ箱に入れようね。」となるべく、優しくゆっくりとした口調で分かりやすく言うと良いです。

お片付けをしないと、どうなるのか子供に分かりやすく教えてあげましょう。
「叱る」ということは、コミュニケーションなのです。
このように親の思いをうまく伝達すれば、子供はわかってくれます。
優しい言葉を使ったコミュニケーションを大切に、子育てしましょう。