妊婦帯とは?

妊婦帯とは?

妊婦帯とは、妊娠中のトラブルを防ぐために妊婦さんがお腹にまく帯のことです。

お腹に赤ちゃんがいる妊婦さんは、腰痛になる人がとても多いのです。
妊婦さんが腰痛になるのは、お腹の赤ちゃんの重みで腰や背中への負担が大きくなることと、妊娠によって骨盤を緩める女性ホルモンが分泌されるため、腰や骨盤の周囲がぐらぐらした状態になるためです。

また赤ちゃんへの栄養や、分娩に備えて多くの血液が子宮に集まりますから、体を流れる血液の量が減ってしまうので、冷えやすくなっています。
子宮が冷えると、赤ちゃんを温めている羊水の温度が下がるのでよくありません。
妊婦帯はお腹の冷えを防ぐ役割も果たします。
また、お腹に妊婦帯を着けることで外からの衝撃や刺激などからお腹の赤ちゃんを守る効果もあります。

むかしは神社で祈とうし、さらし布をお腹に巻くのが一般的でした。
このさらし布は腹帯と呼ばれており、現在の妊婦帯のルーツです。
犬が安産であることから、安産を願って、妊娠5か月の戌の日に腹帯をつけるのが昔からの習わしとなっています。

しかし妊娠5か月目では、それほどお腹も大きくありませんから腰痛対策よりも、冷え予防や、お腹を保護するために使うケースが一般的です。
実際にお腹を支えたくなるのは、妊娠8か月頃あたりからです。
使用目的や、使用する時期によって、妊婦帯のタイプを使いわけましょう。

妊婦帯の種類

妊婦帯は主に、次のようなタイプのものが販売されています。

●腹巻きタイプ

まず、腹巻きタイプです。
筒型になった腹巻きで、簡単に着けたり脱いだりできるのが特徴です。
普通の腹巻きと異なる点は、お腹をささえる機能があることです。
腰全体を包みこむので、冷え対策やお腹の保護にも有効で、妊娠5か月目から使えます。
ささえ帯とセットになった商品もあり、セットで購入すると出産時まで長く使えます。

●ショーツタイプ

ショーツタイプはショーツのように履くので、お腹からずれないのが特徴です。
また、お腹や足回りがスッキリして、動きやすいというメリットもあります。
下着なしで、これ1枚で使えるものも販売されています。
外出時などは、1枚で使えるタイプのものが重宝します。

●ガードルタイプ

ショーツタイプのガード力を高めた、ガードルタイプもあります。
ショーツタイプに、お腹のささえを調節できるベルトがついています。
お腹をしっかりと支え、フィット感も抜群です。
腰に負担がかからないようにボーンが付いているものもあります。

●サポータータイプ

ささえ帯だけの、サポータータイプもあります。
お腹を下から支えて、腰痛などのトラブルを予防します。
お腹が大きくなってくる、妊娠後期に重宝する妊婦帯です。