バースプランって何?
バースプランとは出産準備の一つで、出産を控えた妊婦さんが、出産前から退院するまでの産院での過ごし方や、出産の方法などの計画を立て、それを紙に書いて病院に渡すものです。
医師や助産師、看護師など産院側のスタッフが妊婦さんの気持ちを理解し、より良い入院生活や、出産ができるようにするためのものです。
アメリカなどでは一般的ですが、近年では日本の産院でもバースプランを導入する病院が増えてきました。
バースプランのメリット
バースプランは産院と妊婦を結ぶ大切なコミュニケーションツールですが、そのほかにもさまざまなメリットがあります。
まず、バースプランを立てることで、妊婦さん自身が、自分の出産に対して具体的なイメージを抱けるようになります。
このため、これから出産を迎える心構えができます。
この心構えができると、出産に対する不安が軽くなりますし、自分が主役であることが理解できます。
また、夫など家族といっしょにバースプランを立てると、出産について家族といろいろ話し合えるのもメリットです。
病院のスタッフにとっても出産を控える妊婦さんの気持ちや希望がわかるので、お互いの関係が良好になります。
バースプランの書き方
初めての人は、バースプランってどのように書けばいいのかわからないという人も多いのではないでしょうか。
病院が規定の用紙を用意しているところもあります。
しかし、特に決まった形式はありません。
バースプランで書かれることが多いものを例として挙げてみます。
●陣痛に関しての要望
陣痛が起こっている間、助産師さんにずっとつきっきりでいてほしい。
陣痛の痛みや不安を、自分一人で耐える必要はありません。
出産のプロである助産師に付き添ってもらって、励ましてもらったり、アドバイスをもらったりしながら、分娩までの時間を過ごすと安心ですね。
陣痛時は好きな音楽やビデオを見ながらリラックスしたいというのも、バースプランに書かれることが多い要望です。
陣痛時に少しでもリラックスできる環境を作ることは、とても大切です。
このほかにも、いつも愛用しているクッションで楽な姿勢でいたい、夫に分娩室で励ましてほしい、陣痛促進剤は使わないでほしい、分娩を促すために浣腸をしてほしい/してほしくないなどなど……。
陣痛時の過ごし方を書いてみましょう。
●分娩に関すること
夫に立ち会ってほしいという希望は、特に多いですね。
陣痛から分娩まで夫が立ち会うことは、出産を夫婦の体験とするための意義のあることです。
このほかに、上の子も出産に立ち会わせたい、帝王切開でも夫にそばにいてほしい、出産の様子をビデオで撮影したい、産声を録音したい、夫にへその緒を切らせてほしいなどの要望を書く人もいます。
できれば箇条書きではなく、このような思いがあるから、家族に立ちあってほしいなど、自分がなぜそれを希望するのかが病院スタッフに伝わるように書きましょう。