妊娠体質づくりの要 – 基礎体温

自分の体を知ることが妊娠への早道

妊娠体質になるためには、まずは自分の体について知ることが大切です。
女性が自分の体の状態を知るために欠かせないのが、基礎体温です。

基礎体温とは、朝起きたときの体温のことです。
女性の体温は、およそ0.3度~0.5度の間で周期的に変化しています。
基礎体温は低温期、排卵期、高温期のサイクルがあり、この周期をみると次の生理がいつごろ来るのか、排卵日はいつ頃なのかがわかりますし、自分の健康状態を把握する目安にもなります。

忙しくて毎朝体温を測って記録をする余裕がないという人も多いのですが、妊娠体質を手に入れたいなら、基礎体温を記録することをおすすめします。
たとえ体温測定できなかった日があっても気にせずに、とにかく続けることが大切です。
続けることで、次の排卵日が予想しやすくなり、妊娠へとつなげられます。

基礎体温の見方

基礎体温を毎日記録することで、体調の変化がわかります。
なかなか妊娠しない、不正出血があるなど、おかしいな?と思ったときに病院でお医者さんに基礎体温の記録を見せれば、問題解決の手がかりになります。

基礎体温は低温期、排卵期、高温期の3つの段階に分かれます。

●低温期
低温期は体内で卵胞が育つ期間です。
低温期が始まってから7日程度までが生理の期間です。
そして生理が終わっておよそ7日ほどしたら、低温期は終わります。
しかし人によっては、もっと日数がかかることもあります。

●排卵期
排卵期は、卵胞が育ち卵子を放出する期間です。
このときが最も妊娠しやい時期です。
しかし卵子が精子と結びつかなければ、その卵子はそのまま死んでしまいます。

●高温期
高温期は、卵子が放出されて空っぽになった卵胞が、黄体とよばれる細胞になる時期です。
黄体は妊娠に備えて子宮内膜をふかふかのお布団のように厚くする働きがあります。
しかし卵子が受精しなかった場合は、妊娠に備える必要がなくなるので、子宮内膜ははがれてしまいます。

こんなときは要注意!

基礎体温はホルモンバランスによって高くなったり、低くなったりします。
低温期と高温期がはっきりと分かれているのが理想ですが、ホルモンバランスが乱れると、低温期と高温期の差がわかりにくくなります。

体温が低くなったり高くなったりしている、低温期が長く続く、高温期が長く続くといった場合は、要注意です。

低温期と高温期が分からずに、バラバラの人は、睡眠不足や不規則な生活などで自律神経が乱れ、ホルモンバランスも乱れていると考えられます。
まずは規則正しい生活を心がけ、それでも体温周期がハッキリしない場合は、お医者さんに相談しましょう。

低温期と高温期ははっきりと分かれているものの、低温期が長く続く場合は、卵胞が育つのが遅くなっていると考えられます。
このような状態は妊娠しにくいですから、早めに受診することをおすすめします。

逆に高温期が長い場合は、妊娠や何らかの病気、妊娠後に知らない間に流産している可能性があります。
すぐに病院で診てもらいましょう。